【おすすめ展覧会】工芸館と旅する世界展

工芸館と旅する世界展おすすめ展覧会

国立工芸館で開催中の「工芸館と旅する世界展―外国の工芸とデザインを中心に」に行ってきました。

国立工芸館のコレクションのうち、まとめて展示される機会の少なかった外国人作家による作品を中心に紹介する展覧会です。

「国立工芸館」という名前から日本の工芸のみかと思いきや、海外作家の工芸作品約180点、デザイン作品約300点を所蔵しているんだって!

ネコ画伯的感想

【見どころ1】世界的おしゃれさ

ロゼリン・デリール《三連の形38》《三連の形47》1988

アメリカの作家のスタイリッシュな磁器。一目見ておしゃれ。画像だとわかりにくいですがステキな深い青色をしています。

他にも白い皿の内側に文章の彫られた作品や、割れないか心配になるほど薄く仕上げられた磁器もおしゃれでした。

【見どころ2】世界的造形

トム・ディクソン《鉄塔の椅子》1994

イギリスの作家。すごく「鉄塔」感が伝わってきてヨーロッパって感じがします。

近づいてみると針金みたいに細くてやわらかそうな素材に見えて…これって座れるのかなあ?
座れたとしても座り心地は悪そう。でも壁に映る影とか、デザインはかっこいいですよね。

【見どころ3】世界的色使い

チェスワフ・ズベル《野獣》1992

これ、日本人の作品ではなかなか見ない感性じゃないでしょうか。大胆で派手な形と色使い!

ポーランドの作家。一度見たら忘れられないインパクトがあります。

しかも近づいてみると笑った人の顔のようなものがあちこちに描かれているのがわかります。

大胆でありながらこういう細かい遊び心、いいですね~。

【見どころ4】世界的かわいさ

【左】ジャンパオロ・ヴェルトッツィ/ステファーノ・ダル=モンテカゾーニ《卓上の形態》1987
【右】アルド・ロンティーニ《リッコリーナ》1987

右の作品は本展のメインビジュアルとしてチラシやポスターで採用されている《リッコリーナ》。イタリアの彫刻家の作品です。

《リッコリーナ》はイタリア語で「巻き毛の女の子」という意味らしいよ!

実物を見ると、思ったよりサイズが大きいです。一輪挿しとして使える花瓶だそうですが、飾るとしたら女の子っていうコンパクトな花よりはわりと大きい女王のような花を飾ることになりそうです。
…と考えたら青いドレスが女王のようにも見えてきました。

ちなみに、ポスターや画像の印象では濃い青色と黄色の対比に見えているかもしれませんが、実際はもう少し色味が薄く、やわらかい印象でした。

やっぱり実物を見に行くと印刷とは違った発見があったりして、まさにそこが美術鑑賞の醍醐味というか、生で見なきゃ気がすまない!というところですよね。

そして↑上記の写真でリッコリーナと一緒に写っている左の作品《卓上の形態》も「かわいい!」と思って撮りました。

なんだかポケモンに出てきそうな形じゃないですか?
イタリアの彫刻家デュオの作品です。

ポケモンといえば、次回工芸館で開催予定の展覧会は「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」!楽しみだね~♪

ミュージアムグッズ

こじんまりとした綺麗なミュージアムショップがありましたが、本展のポストカードやカタログは見当たりませんでした。

代わりに美術館の各スポットを写したポストカードがいくつかありましたが、私の一番のお気に入りスポットは自分で写真を撮ったし…↓

金子潤《Untitled (13-09-04)》

正面玄関を入ってすぐに目に入る彫刻です。存在感があって丸みを帯びたフォルムがかわいくて、いつも目を奪われてしまいます。

なんと今回は雪を頭にかぶった姿を撮ることができました。このあと一部ドサッと落ちてハゲてたので、ナイスタイミングでした(笑)

ミュージアムカフェ

国立工芸館にはカフェはありません。
すぐお隣にある石川県立美術館には有名なパティシエ、辻口博啓さんのカフェ「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」があるのでそちらを利用するのがおすすめです。

美術展まとめ

この展覧会はいつもとは違った工芸が見たい人・ポスターデザインが好きな人におすすめです!

  • 普段目にする工芸とは違った印象を受ける作品が次々登場する
  • ポスターの展示もわりと多い

他にも…

  • 古い建築を活用した建物がレトロ&新しくて綺麗
  • コンパクトな展示で静かにゆったりと疲れずに鑑賞できる

気になった方はぜひ一度訪れてみてくださいね♪

工芸館と旅する世界展―外国の工芸とデザインを中心に
2022年12月20日(火)- 2023年2月26日(日)
午前9時30分-午後5時30分
※入館時間は閉館30分前まで
国立工芸館

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