福井県立美術館で開催中の「パリに行きたい!~Bonjour!モネ、ミュシャ、シニャック、ユトリロ、フジタ!~」を観てきました。
このところ円安でパリ旅行は厳しいから、展覧会でパリを味わおう~!
ネコ画伯的感想
【見どころ1】展示の工夫
まず言っておきたいのは、この福井県立美術館、ものすごく古いです。
外観からそんな感じはしましたが、中に入っても、気にしなくても気になるぐらいの古さです。
(汚いというわけではない。トイレも清潔です)
Wikipediaによれば1977年開館とのこと。
45年以上も経っていれば、古くなるのも仕方ないかな。
…と、若干気分が沈んだ状態だったため余計驚いたのが、「展示は頑張っている!」ということです。
- 展示室に入ってすぐの正面に「パリに行きたい!」のおしゃれなタイトルボードがある
- 章ごとに色の違うカラフルな壁
- 章タイトルの案内板?がおしゃれ
- 展示室内にパリっぽいBGMが流れている
- 展示室の出口を出ると記念写真撮影コーナーがある
大きな美術館では当然のことかもしれませんが、地方の公立美術館としては精一杯工夫しているのではないかと思います。
そんな意識が伝わってきたため、楽しんで展示を見ることができました。
【見どころ2】シニャックの絵
展示作品数118点のうち、版画・ポスターが多くを占めます。
「パリに行きたい!」という展覧会タイトルのとおり、当時のパリを知る写真や地図や版画も並んでいました。
が、ネコ画伯は油彩画が好きなので、一番気に入った作品は、展示室に入って最初の展示作品、
ポール・シニャックの《パリ、ポン=ヌフ》です。
展覧会の最初を飾るにふさわしい、点描の色鮮やかな明るい作品です。
描かれている橋「ポン=ヌフ」は、フランス語で「新しい橋」という意味だそうですが、パリに現存する橋では最も古い、というのが面白いですね。
作品画像→《パリ、ポン=ヌフ》(ひろしま美術館のHP)
【見どころ3】ポスター芸術
今回はいつになくポスターに惹かれました。
特に気に入ったのは、ピエール・ボナールの《『ラ・ルヴュ・ブランシュ』誌》と、ジュール・シェレの《サクソレーヌ燈油》です。
作品画像→《ラ・ルヴュ・ブランシュ》(京都工芸繊維大学美術工芸資料館のHP)
※作品は違いますが、ジュール・シェレの作品画像もあります
ジュール・シェレという名前は初めて認識しましたが、近代ポスターの父と呼ばれるほど、大変人気のあったポスター作家だそうです。
ポスターとして目の前に現れたときの作品の雰囲気が非常に良かったです。
ミュージアムグッズ
今回は展覧会オリジナルのポストカードやグッズは作成されていなかったので、購入しませんでした。
ミュージアムカフェ
福井県立美術館のすぐ横に、「美術館喫茶室 ニホ」があります。
(美術館の中からではなく、外から入る形)
「きのことポテトとクルミのホットサンド サラダ添え」と「尾道レモンのあったかいレモネード」をいただきました。
展覧会コラボメニューのパフェもありましたが、このところ寒いので…
ホットサンドはバルサミコ酢?が効いていて、サラダにはクルミやフルーツが少し入っていて、なかなかおいしい味わいでした。
こじんまりとしたカフェですが、窓際のカウンター席に座ると、外の緑が見えて、道路をはさんだ向かいの高校から学生の声が聞こえてきたりして、のどかな気持ちになれました。
目の前のガラス窓には小さい虫が2匹止まっていましたが…
そのおおらかな気持ちのおかげか、許せました。
(ネコ画伯は虫がめちゃくちゃ苦手です)
展覧会まとめ
今回は、福井県ののどかな場所でパリの雰囲気を楽しめました。
今パリに行こうとすれば相当な金額になりそうですが、この展覧会なら1,300円で鑑賞できます。
福井駅からは、すまいるバスでなんと100円でアクセスできます。
気になった方はぜひ一度、訪れてみてください~!
まぁ、見終わった後に、改めて「早くパリに行きたい!」とは思っちゃうね~
「パリに行きたい!~Bonjour!モネ、ミュシャ、シニャック、ユトリロ、フジタ!~」
2023年9月15日(金)~10月15日(日)
福井県立美術館